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共同体から個人へ
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ドイツ ベルリン ホロコースト記念碑 (2010/4/25)

共同体の本来の機能は安全保障システムで、社会が不安定であればあるほど、私的な互助制度がないと生き延びることができない

(中略)

日本では、もともと「血」の意識は希薄だったから、経済発展とともに都市化が進むと、旧来の大家族制(血縁集団)はたちまち解体し、社会は夫婦と子どもの「核家族」という最小単位のイエの集合体になってしまった

血縁が重要なものでないならば、地縁はもっとどうでもいいものだった
日本人が地縁を大事にしていたのは、貧しい農村社会では生まれた場所から動くことができなかったからだ
経済成長にともなって工場労働が可能になると、ひとびとはさっさと農村を捨てて都市に移住し、故郷のことは忘れてしまった

農耕社会では、ひとびとは農地にしばりつけられているのだから、地縁や血縁は自然に生じた
しかしそれは日本人にとって、”生きていくための頼みの綱”というよりも、たんなる世間のしがらみ(必要悪)でしかなかったのだ
橘玲「(日本人)」

( ´~`)ノハーイ
昨年の震災後、「絆」の大切さがメディアでさかんに言われて
2011年の「今年の漢字」にも選ばれました
(o゜~゜)oホエ?
原発問題の対応などでこの国は信頼できない
危機の際は国に頼れないので自分たちで何とかして生き延びなければならない
そんなことが明らかになって
夫婦や家族や親族、親しい友人関係など、身近な人間関係による互助的な繋がりの大切さを日本人は再認識したのです
(o゜ロ゜(゜~゜o)
ところで一般的に、貧しい途上国ほど家族や親族の結びつきが強いです
(o゜~゜)oホエ?
子どもたちが成長して都会に出ていっても、家族の繋がりは強く、子どもたちは親元にせっせと仕送りをします
(゜~゜)
それほど豊かではない国では、そのように血縁で身を寄せ合ってないと生きていけないんですね
(゜~゜)
日本のような先進国でも
個人主義が生まれたのは
せいぜいこの数十年の話でしょう
(o゜~゜)oホエ?
近代以前は地理的な移動すらほとんど不可能で(車も鉄道もない)
生まれた土地の小さな地域社会で
農業をしながら一生を過ごすしかありませんでした(関連日記
(゜~゜)
近代以降も
戦時中は国民が一丸となって国難に立ち向かわざるを得なくて
戦後の高度成長期は終身雇用で働いていればどんどん豊かになったので
迷いの少ない時代だったはずです
(o゜~゜)o
そうして社会が成熟して豊かになってくると
職業が多様化し、選択肢が広がって、自由が生まれます
(゜ロ゜)
現代では故郷というものはあまり意味をなさなくなって
本人に意欲があれば日本全国どこに行っても仕事は見つかるはずです
(o゜~゜)o
インターネットの登場によって、まだ少数派ではあるけれど
組織に属さずに個人で仕事をすることも可能になりました
(o゜ロ゜)oカタカタ
大人になったらもはや故郷も血縁も関係なく
どこに住んでもいいし、何をしてもいい
先進国では仕事の種類は無数にあるし
ネットを使って一人で仕事を始めてもいい
自由に満ち溢れた個人主義の誕生です
(≧~≦)ノハーイ
それが悲劇の始まりでした
(o゜~゜)oホエ?
かつての共同体社会でもっとも重要なものは
血縁・地縁・世間といった関係性でした
(゜~゜)
しかし個人主義の世界でもっとも重要なものは
紛れもなく「自分」であり
だからこそ自分というものと常に対峙しなければなりません
(o゜~゜)oホエ?
就職活動を控えた大学生などに対して
「自分がやりたいことをしなさい」
「得意なことをしなさい」
などとよく言われるけれど
そもそも自分がやりたいことが何なのか
よくわかってない人も多いです
(実際にその仕事をやってみなければわからないというのもある)
(´~`)
それに自分のやりたいことが明確だったとしても
職業によっては能力主義による熾烈な競争が待っているので
その職に就けるかどうか、就いても続けられるかどうかは不明です
((;゜ロ゜)オロオロ
かつての共同体社会では自由がなかったので
与えられた仕事をこなすしかなく
そこでは自分の資質が問われることもなく
何の迷いもありませんでした
(´~`o)ほっこり
しかし個人主義の世界では
「自分」というものの資質や嗜好が残酷なまでに問われて
自由だからこそ
「自分らしい生き方」をしなければならなくなったのです
(゜~゜)
そうして自分らしさにこだわって
自分を探し続けても
それで適職が見つかるとは限りません
(´ロ`)じぶんじぶん
人は自由を手にしたことによって
自分という迷宮に迷い込むことになったんですね
(゜~゜)
なんとか適職を見つけることができても
個人主義者は常に「自分の世界」を生きていて
自分にこだわり続けることになるので
ふみっこはいまだに
自分を探し続けています
(≧~≦)ぶは
それでも個人主義に目覚めた者は
もはや自分以外の共同体の中に生きる意味を見出すことはできません
(゜~゜)
延々と自分にこだわり続けて
答えのない自分を探し続けるしかないのです
(@Д@)ノふわーい

近代社会と比べて、中世社会を特徴づけるものは個人的自由の欠如である
当時ひとは誰でも社会的秩序の中で、自分の役割へ繋がれていた
社会的にいっても、ひとつの階級から他の階級へ移るような機会はほとんどなく
ひとつの町や村から他の場所に移るという地理的な移動さえ、ほとんど不可能であった
わずかな例外をのぞいて、生まれた土地に一生踏みとどまらなければならなかった

しかし近代的な意味での自由はなかったが、中世の人間は孤独ではなく、孤立してはいなかった
生まれた時からすでに明確な固定した地位を持ち、人間は全体の構造のなかに根を下ろしていた

こうして、人生の意味は疑う余地のない、また疑う必要のないものであった
人間はその社会的役割と一致していた
偶然そのような職業を持つことになった個人とは考えられなかった
社会的秩序の中で役割を果たせば、安定感と帰属感とが与えられた
そこには競争はほとんど見られなかった

(E・フロム「自由からの逃走」)

by fumiblog | 2012-06-23 02:37 | ふみっこ哲学 | Comments(4)
人は平等を求めるが、能力は平等ではない
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アイスランド アークレイリ (2012/4/29)

A
真ん中をガラス窓で仕切った部屋に二頭のチンパンジーを入れ、両者にキュウリを与えると喜んで食べる
ところがそのうちの一頭のエサをバナナに替えると、これまでおいしそうにキュウリを食べていたもう一頭は、いきなり手にしていたキュウリを投げつけて怒り出す

B
初対面の二頭のチンパンジーを四角いテーブルに座らせ、どちらも手が届くところにリンゴを置くと、互いに奪い合う
ところが同じことを何度も繰り返すうちに、どちらか一方がリンゴに手を出さなくなる
からだの大きさなどさまざまな特徴から二頭のあいだで自然に序列が生まれ、いちど階層が決まると、下位のチンパンジーは上位者にエサを譲るようになる
橘玲「(日本人)」

( ´~`)ノハーイ
上に引用したのは動物行動学の実験で明らかになった
チンパンジーの特徴なのだけど
人間とチンパンジーは遺伝情報が99%同じとも言われているので
これはそのまま人間の特徴でもあり
つまり遺伝子にあらかじめプログラムされている本能であることがわかります
(o゜~゜)oホエ?
この実験結果が面白いのは
Aでは不平等に抗議し、強く平等を求めながらも
Bでは力の差を認めざるを得なくて、自然に階層ができてしまうことです
(´~`)アハハ
つまり人は(チンパンジーは)本質的に平等を求める本能があるけれど
しかしその平等世界が実現することはありません
(o゜~゜)oホエ?
それは個体ごとに(広い意味で)能力に差異があるからで
その強弱によって
自然に序列ができてしまうからです
(つ~`)ぐすん
しかし平等を求める本能があるがゆえに
その序列・階層・不平等を
人は素直に認めることができません(嫉妬するなど)
(#゜~゜)メラメラ
人は生まれつき身体能力・頭脳・容姿(=遺伝子情報)に明らかに差異があり
さらに生まれ落ちた家庭環境や国にも差異があり
その自分を決定づける2つの要因(遺伝子・環境)は自分では決して選ぶことができず
一方的に与えられるもので
どうしようもなく不平等なのがこの世界の事実です
(つ~`)ぐすん
そんな不平等な世界の中で
たまたま強大な力を持った者が
王や権力者となって
周辺地域を支配し
同じ人間を奴隷として働かせる
ピラミッド型の階級社会を作りました
(ノ゜~゜)ノ
それは単に
階層を認める人間の本能がそういう社会を構成したのでしょう
(゜~゜)
一方で人間には平等を求める本能もあるので
近代に入ると
自由・平等・友愛を理念に掲げたフランス革命が成功して
貴族や特権階級を打破して
奴隷制も廃止されていきます
(o゜ロ゜)o
その後、産業革命によって資本主義体制が確立すると
富める者と貧しい者が生まれて
また格差が問題になり
不平等な資本主義への対抗として
絶対平等の共産主義が生まれます
(ノ゜ロ゜)ノ
しかし頑張っても怠けても得られるものは誰もが同じ
という共産主義社会は
頑張る必要性がなくなり
人々から労働意欲を奪って
その結果中国では大規模な飢饉が発生したりして
失敗に終わります(関連日記
(´ロ`)
そうして現代の民主主義社会では
他人に支配されず自由に生きられる人権が与えられているけれど
資本主義という不平等なシステムは残っていて
資本主義の中心アメリカでは近年ますます格差が広がっています
(上位1%の富裕層がアメリカ全体の富の40%を占める)
(゜~゜)
しかし人類は
人間の際限のない欲望をエネルギー源とする
資本主義よりも優れた社会システムを
見出すことができていません
(゜~゜)
もっとも社会システムがどのようなものであろうと
強い者と弱い者
富める者と貧しい者
モテる者とモテない者
といった不平等が生じるのは
昔から何も変わらなかったはずで
今後も何も変わらないのでしょう
(´ロ`)アハハ
もし人類が文明を失って
原始の世界に戻ったとしても
人間がサルから進化した存在である以上
不平等な世界の中で
平等を求める戦いが延々と続くのです
(o´~`)ノハーイ
なので自由民主主義の時代に生きる私たちは
周囲や他者と比べて平等・不平等といったことは気にせずに
自由という特別な権利を最大限に生かして
個々人が自分らしい生き方を見出すべきなのかもしれません
(o´~`)ノふわーい

今日までのあらゆる社会の歴史は、階級闘争の歴史である
(マルクス「共産党宣言」)

by fumiblog | 2012-06-19 20:00 | ふみっこ哲学 | Comments(4)
日本化するアメリカ経済の未来
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NYダウ平均株価 1960~2012年チャート

(インターネットの)おかげで、お金がない人でもブログを読んだり、自分でブログを始めたりできる
しかし、収入を生み出しづらいというインターネットの性格がいくつかの面で経済に悪影響を及ぼしていることも否定できない

インターネット上で行われている活動のほとんどは、過去の画期的なテクノロジーほどのペースで雇用と収入を生み出していない

20世紀前半に自動車のフォードとゼネラル・モーターズが成長を遂げたときは、何百万もの雇用が生み出され、自動車産業の中心地であるミシガン州デトロイトはアメリカ屈指の繁栄都市に押し上げられた

インターネットを利用している人であればたいてい、ツイッターの存在を知っているだろうが、2010年秋の時点でツイッター社の従業員数は300人程度に過ぎない

近年のアメリカ経済で「ジョブレス・リカバリー(雇用拡大をともなわない景気回復)」が起きている理由の一端は、ここにある
(タイラー・コーエン「大停滞」)

( ´~`)ノハーイ
前回の日記で日本経済の悲観論を書いたら
翌日から日経平均は急反発を始めました
(≧~≦)ぶは
ふみっこは弱気転換していたので完全に乗り遅れて
大きく取れるチャンスを逃したのだけど
小刻みなデイトレに徹して
ドローダウンはなんとか-20万まで回復しました
(´~`)ほっ
そんなわけでまたここから損失が膨らむ可能性もあるけれど
ほぼ回復したということで
株の損益話は今回で終わりにします
(o´~`)ノハーイ
ところで前回
日本経済の悲観論について書いたので
今回はアメリカ経済の悲観論を書きます
(o゜~゜)oホエ?
前回書いたように日本は失われた20年の長期デフレで低迷
ユーロ圏はギリシャ・イタリア・スペインの債務危機で不況(参考記事
中国はユーロ不況のあおりを受けて輸出が低迷→景気減速の兆候(参考記事
という状況にあって
アメリカ経済は世界の主要国の中で一人勝ちしている状況です
(o゜~゜)oホエ?
特に昨年(2011)は夏のギリシャ危機の影響で
主要国の株価は軒並み下落したのだけど
アメリカ市場だけは年間でプラスだったんですよね
(゜~゜)
なぜアメリカはこんなに強いのか?というと
大企業の業績が良いからなのだけど
その好業績はアメリカ景気の良さというよりは
企業の人員削減やコスト削減によってもたらされたものだと言われています
(o゜~゜)oホエ?
大企業は一定の利益を確保して株価も堅調だけど
アメリカ経済自体は失業率も高くて賃金も伸びていない(参考記事
いわゆるジョブレス・リカバリー(雇用拡大を伴わない景気回復)
なので消費が弱いままです
(゜~゜)
経済において個人消費というのはとても重要で
アメリカのGDPのうち
7割を個人消費が占めています(日本は6割)
(o゜~゜)oホエ?
そもそも資本主義経済は
生産と消費を延々と増やし続けることで成長していきます
(o゜~゜)oホエ?
なのでアメリカ経済の浮沈は
「アメリカ国民が消費を増やすか減らすか」
というところにかかっているのです
(゜~゜)
そして世界経済を牽引するのがアメリカ経済なので
アメリカ国民の消費動向に私たち日本人の生活も左右されてしまいます
((゜ロ゜))
2007年に住宅バブルが崩壊する前までの数年間は
アメリカでは低所得の世帯でも借金をして持ち家を買うブームがありました
(*゜ロ゜)ノいけー
住宅というのは当然大きな買い物、大きな消費であり
アメリカ国民が借金をして過剰に消費を膨らませたことで
空前の好景気がもたらされたのです
(その影響で日本も2006~2007年頃は景気が良く、大学生の就職活動は売り手市場で珍しく学生側が有利だった)
(*゜ロ゜)ノいけー
しかしその借金経済の化けの皮が2008年のリーマンショックで剥がれて
アメリカ人は消費を減らさざるを得なくなります
(´~`)アァー
そうすると経済は停滞してしまいます
(´ロ`)
そして個人消費と表裏一体の関係にあるのが雇用です
(o゜~゜)oホエ?
多くの人が職に就きたくても就けないような状況であれば
収入を得られない人、生活にゆとりのない人が多くなるので
個人消費は増えていきません(参考記事
(゜~゜)
なので人々は高額消費を減らして安売り店に走るので
アメリカでも日本の100円ショップのような1ドルショップが人気なのだそうです
(゜~゜)
ところでAppleはiPhoneが世界中で売れまくって
さらにiTunesという強力な集金マシーンもあって
いまや株式時価総額で世界第1位の企業になりました(参考記事)(株価推移
(゜ロ゜)ギョエ!!
そんな「アメリカ経済の強さ」を象徴しているAppleは
皮肉にもアメリカ国内から雇用を奪っています
(o゜~゜)oホエ?
Appleの社員はアメリカ国内には6万人しかいません
(゜ロ゜)ギョエ!!
Appleの3分の1の時価総額しかないウォルマートの従業員が
200万人もいるのとは対照的です
(゜~゜)
それはApple製品の製造工場が中国にあるからなのだけど
Appleがどれだけ稼いでも
アメリカ経済の雇用増には繋がらないのです
(゜~゜)
それにiTunesの普及でアメリカのCD販売は日本以上に減退しているらしく
CDの製造・流通・販売といったものの雇用を奪ってきたわけで
今後は書籍の分野でも同じことが進んでいくでしょう
(´ロ`)
結局IT化や効率化というのは
中間業者や店舗がなくなったりすることで
雇用を減らす方向に作用するんですね
(゜~゜)
これはかつてアメリカ経済を牽引した自動車産業が
国内に数百万人単位の雇用を生み出したのとは対照的です
(゜~゜)
世界中の人々から賞賛されたAppleのイノベーションは
母国に富をもたらさなかったのです
(つ~`)ぐすん
そんなわけで別にアメリカに限らず
資本主義経済はひとつの構造的な行き詰まりに来ていると言えます
(゜~゜)
その先頭を突っ走っているのが日本であり
日本は1990年頃に不動産バブルが崩壊して
経済成長が止まって
その後失われた20年=長期デフレ経済に突入しました
(o゜~゜)oホエ?
アメリカは2007年に住宅バブルが崩壊して
2008年に住宅ローンの焦げ付きからリーマンショックが起きて
世界経済は一気に不況に陥りました
((゜ロ゜))
その後FRB(アメリカの中央銀行)の金融緩和によって
いちおう回復しているのだけど
FRB頼みの金融緩和で
本当にアメリカ経済が復活するかどうかは不透明です
(o゜~゜)oホエ?
それは日本もバブル崩壊後に日銀が大規模な金融緩和をしたのだけど
結局効果がなくデフレが長期化したからです(参考記事
(゜~゜)
なのでアメリカ経済の近未来の姿は2つシナリオがあって
1.華々しく復活する
・雇用の増加と失業率の改善が進む
・株価的には2007年の史上最高値を上抜ける
2.日本化して長期デフレに陥る
・高止まりする失業率
・低迷する個人消費
・貧困層の増加
・株価的には三尊天井を形勢して下落
です
(゜~゜)
チャート的に興味深いのは
NYダウS&P500の長期チャートは
三尊天井というトリプルトップを形成しつつある(ように見える)ことです(参考記事
(ここから上昇して2007年の高値を上抜けた場合は三尊天井にはならない)
(o゜~゜)oホエ?
資本主義経済は明確な成長エンジンを失って
ひとつの行き詰まりに来ています(参考記事
(゜~゜)
現代人の楽しみであり
唯一の光明にも見えるインターネットやスマートフォンが
多くの雇用を奪ってしまっていることにそれが象徴されています
それが端的にわかる一枚の画像
(゜~゜)
果たしてアメリカ経済は復活するのか
それとも日本と同じように長期デフレ入りするのか
(゜~゜)
それは「資本主義経済は今後も成長することができるのか?」
という問いでもあり
今後のアメリカ経済の行方が
その答えを出すのです
(≧~≦)ノハーイ

資本主義経済の行き着く先は、最終的には薄利多売の経済です
特に、成長の余地がなくなりつつある先進国の経済では、商品やサービスの価格破壊が定着し、消耗戦になりやすい傾向があります
日本経済ではすでに10年以上前からその現象が起こっていて、デフレから抜け出せない原因はそのためでもあります
安いものしか買わない、だから消費が伸びない、賃金も伸びない、物価も上がらない
このような低成長社会を、日本は世界で一番早く経験しています
そこには、かつてのような高い成長を維持できなくなった社会が、もがき苦しんでいる姿が映しだされているように思います
(中原圭介「2015年までは通貨と株で資産を守れ」)

by fumiblog | 2012-06-09 01:32 | 相場 | Comments(5)
山を下り始めた日本の未来
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東証株価指数(TOPIX) 1968~2012年チャート

私たちの国は生き延びられるのだろうか
答はイエスだ
イタリアや英国では何十年もの間、財政は秩序あるものとはならなかったけれど、優雅な生活は無理としても生活することはできた
1910年にアルゼンチンは南北アメリカで最も豊かな国だったが、大恐慌によって貧困に突き落とされてしまった
生活は大変でも、しかし国は60年間も続いている(※本書の出版は1995年)

世界を巡ってひとつ学んだことがあるとすれば、社会が豊かになって、数年間あるいは数十年間、数世紀にわたって威張り散らしたら、その社会の時代は終焉を迎えるのだということである

もうひとつ学んだことは、すべての富がなくなっても生活は続くということである

(ジム・ロジャーズ「冒険投資家ジム・ロジャーズ 世界バイク紀行」)

( ´~`)ノハーイ
前回の続きです
(゜~゜)
木曜に-110までドローダウンが拡大して
ふみっこが買いの根拠としていたチャートも下抜けして崩れたので
買いを完全に諦めて空売り転換しました
(つ~`)
すると株式市場は金・月とさらに暴落して
買い方にとっては地獄の大損相場なのだけど
売り方にとっては理想的なボーナス相場となって
ドローダウンは-40まで急回復しました
(*゜ロ゜)ギョエ!!
そんなわけで先週の地獄の苦しみを乗り越えて
気分的には早くも完全復活です
(*^~^*)ノハーイ
ところで今日TOPIX(東証一部上場銘柄の株価指数)が
2008年のリーマンショック後の安値も下回り
実に28年ぶりの安値を更新しました(日経新聞/ロイター
(o゜~゜)oホエ?
これはかなり衝撃的な事実で
日本経済は28年前(1983年)の水準まで戻ってしまったことを意味しています
(゜ロ゜)ギョエ!!
上の画像が
1968年から現在までのTOPIXの長期チャートなのだけど
こうして見ると戦後の日本経済の推移を
まざまざと見せ付けられるようで感慨深いです
(゜~゜)
前半は終戦の焼け野原から奇跡の復活を遂げて
凄まじいほどの勢いで高度成長を果たしていて
1968年に100万円を投資していたら
バブル期には約28倍=2800万円になったのです
(゜ロ゜)ギョエ!!
まさに右肩上がりの高度経済成長で
株もどのタイミングで買っても
放置しておけば勝手に儲かるボーナス相場です
(*゜ロ゜)ぐふふ
デフレが常態化している日本にも
こんな時代があったなんて想像しにくいですが
事実としてこんな繁栄の時代があったのです
(*゜ロ゜)
そうして1990年頃のバブル期には
極東の小国に過ぎない日本が
大国アメリカをも抜いて
GDPで世界第一位の経済大国になったのです
(*゜ロ゜)ノJapan as No.1
しかしそれが日本の経済成長のクライマックスであり
1990年に頂点を迎えて崩壊したバブル経済は
山の上から転げ落ちていきます
(´~`)アァー
そうして2000年頃には失われた10年と言われていたのが
いまや失われた20年になり
今日、株価指数は28年前の水準まで戻ったわけだから
この28年間に日本株を買って今も保有している人は
基本的に誰も儲かってないわけです(銘柄によっては上がっているのもあるが)
Σ(゜~゜)ガビーン
バブル以前の相場とは対照的に
どのタイミングで買っても儲からない
地獄の泥沼相場です
(つ~`)ぐすん
つまりこのチャートを悲観的に見ると
日本はひとつの繁栄の時代がすでに終わってしまい
あとはだらだらと山を下っていく(=貧しくなっていく)ことになりそうです
Σ(゜~゜)ガビーン
ところで週末に「デフレの正体」という
2年前のベストセラーを今頃読んだのだけど
これがふみっこ的にタイムリーな本で衝撃を受けました
(゜ロ゜)ギョエ!!
日本経済は何年もデフレや不景気が続いて
その犯人探しが毎日のように行われていて
それは無能の政治家のせいだったり
民主党のせいだったり
日銀のせいだったり
増税のせいだったり
アメリカやリーマンショックのせいだったり
震災のせいだったりするのだけど
この本ではそういったさまざまな要因や景気の浮き沈みと
日本経済のデフレとは無関係だと言うのです
(゜Д゜)ハァ?
経済の浮き沈みは人口構成がすべてを握っていて
現役世代(就労人口)が増えなければ経済も成長しないというのがこの本の趣旨です
(o゜~゜)oホエ?
日本が戦後に高度成長を果たせたのは
終戦直後のベビーブームによって生まれた人口の厚い団塊の世代(1946~54年頃生まれ)が
成人して就職した高度成長期(1960~70年)に
多くを生産して多くを消費したからで
その頂点が1990年前後の不動産バブルであり
団塊の世代が40歳前後で一斉に持ち家を必要としたことで住宅価格が高騰したからだというのです
(o゜~゜)o
そんな高度成長を牽引した団塊の世代も
この10年ぐらいでどんどん退職していったことで
世帯収入が減少し
それは消費の減少に繋がります
(゜~゜)
そして団塊の世代以後の世代は
人口が少ないので
現役世代(就労人口)が毎年減っていくことは確実で
日本人の労働収入はどんどん減っていき
よって消費も減らざるを得ないのです
(゜~゜)
みんなが安い物を求めるので物価が下がり
企業は利益が減るので人件費を抑制して給料も下がるというデフレスパイラルです
(゜~゜)
それだけではなく
消費人口自体が減っていきます
(o゜~゜)oホエ?
家や車や家電を買ったり外食をしたり子どもを塾や大学に行かせたりする人(20~60歳ぐらい)の人口そのものが
どんどん減っていくので
それらの需要が減少していき
消費が増えないことには経済も拡大していかないので
日本は単にその人口構成だけを見ても
経済が縮小=デフレが続いていくことは必然だというのです
Σ(゜~゜)ガビーン
そして終末戦争でも起きない限り
少子高齢という日本の人口構成は
今後数十年の間変わることがなく確定しているので
首相や政権が誰であっても
消費増税してもしなくても
その間ずっとデフレ経済が続いていくのです
(´ロ`)
そして株価指数の推移を見ると
まさにその通りになっていて
ここから再上昇して日本経済が復活するような兆しも見られません
(´ロ`)
なのでよく言われることだけど
日本国内は需要がどんどん減っていくだけなので
人口の多い中国やアジア市場に出て行って稼ぐしかないのですね
( ´~`)ノハーイ
そんな海外で稼ぐことに成功しているごく少数の勝ち組企業が
ユニクロ(衣類)、ユニチャーム(生理用品)、サンリオ(キャラクターライセンス)といった企業であり
山を下っているTOPIXとは対照的に
右肩上がりの成長を見せています
(゜ロ゜)
このように日本企業が今後も成長していくためには
日本人以外のところで需要を見つけるしかなく
日本市場に明るい未来は待っていないのです
(o´~`)ノふわーい

戦後復興の中で、たまたま数の多い団塊世代が生まれた
彼らが加齢していくのに伴い、そのライフステージに応じてさまざまなものが売れ、そして売れなくなっていく
この単純なストーリーで説明できてしまう、そして予測できてしまう物事がいかに多いことか

1990年代半ばを境に、「生産年齢人口の波」の減少局面に突入した日本
定年退職者の増加→就業者数の減少によって内需は構造的な縮小を始めました

そこで当然、個人所得総額は下がり、モノ消費も落ち込む
人口の波のグラフを1985→1995→2005と続けて見れば、このあたりの状況は一目瞭然です

車や小売商業施設だけでなく、住宅やオフィス、土地そのものも、空き物件の過剰と、さらなる価格の低下に直面することが不可避でしょう
もちろん税収面への影響も深刻です
個人所得税収が下がるだけでなく、消費水準が下がるので消費税も伸びません
そして何より、住宅やオフィス、土地そのものの過剰が、価格低下を加速させ、固定資産税収を減らすことになります

現在「100年に一度の不況」のせいにされている現象の多くが、実は景気循環とは関係ないところで、このような住民の加齢によって起きているものなのです
「100年に一度」どころの騒ぎではない、今起きているのは日本始まって以来の、「二千年に一度」の生産年齢人口減少なのですから

(藻谷浩介「デフレの正体」)

by fumiblog | 2012-06-04 18:18 | 相場 | Comments(2)
失敗と挫折を繰り返し続ける人生
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アイルランド イニシュモア島 ドン・エンガスの断崖 (2012/4/23)

敗者とは、負けるのが悪いことだと思っている人だ
彼らは余裕がないので負けられない
そして、どんな犠牲を払っても、負けるのを避けようとする
負ける人の多くは確かなものにしか賭けない
たとえば、仕事による安定とか、固定給とか、保証された年金とか、銀行預金に対する利子といったものだ
敗者が負け続け、勝者が勝ち続ける理由は単純だ
敗北が勝利の一部であることを勝者が知っているからだ
(ロバート・キヨサキ「金持ち父さんの若くして豊かに引退する方法」)

ほとんどのプレイヤーは一瞬の勝負に懸け、勝敗に固執する
僕は勝負に固執していない
もちろん、大会になれば勝敗をまったく意識しないということはないが、勝敗にこだわりはない
勝っても喜ばず、負けても落ち込まない
結果はあくまで結果で、自分にとってはもっと大事なことがあるから、どちらにせよすぐ忘れる
自分の成長がすべてなのだ
(梅原大吾「勝ち続ける意志力」)

( ´~`)ノハーイ
前回の記事の続きです
(゜~゜)
ドローダウンは火曜に-50まで急回復して
安堵しました
(*´~`)ほっ
しかし相場はいったん底入れ反発するというふみっこの見方が誤っていて
水・木とまた買い持ち越しで大きくやられて
ドローダウンは再び-110へと急拡大しました
( ゜ロ゜)ポカーン
今回の一連の失敗を冷静に考えてみると
負けを取り返そうとして
無理してリスクを取りすぎたなど
失敗の原因ははっきりしていて
負けるべくして負けたと言えるんですよね
(゜~゜)
そんなわけでしばらく買い持ち越しはやめにします
(゜~゜)
しかしかなり久しぶりに
精神的にうちのめされたのは確かで
そうするとかつて味わった
数々の挫折を思い出しました
(゜~゜)
ふみっこは株を初めた1年目(2005年)の時
本当に多くの失敗をしました
(゜~゜)
まだ知識も経験も浅い素人なので
失敗を繰り返すのは当然でもあるのですが
(゜~゜)
そしてその失敗は
当たり前だけど
誰が悪いわけでもなく
すべて自分が悪い
自分の責任でした
(゜~゜)
自分の下手さ加減に深く失望し
太もものあたりをナイフでグサグサと突き刺したいような衝動に
何度も駆られたことがあります
(´ロ`)
本当に苦しい戦いが続き
ふみっこのメンタルはボロボロになりました
(´ロ`)ウゥー
それでも資金的には退場するほどの致命傷を負わなかったのは
幸運だったのですが
(゜~゜)
そうして市場からボコボコにうちのめされることによって
甘えた考えを捨てざるを得なくなって
自分に厳しくなり
そして強くなっていきました
(゜~゜)
なので今考えると
自分が成長するためには
必要な苦しみ・失敗・挫折だったのです
(゜~゜)
人生とは失敗と挫折の連続であり
本当にうんざりさせられるのだけど
しかしそれらを避けて通ることができません
(つ~`)
失敗にうちのめされて
逃げ出したり諦めてしまったら
もう(その分野では)何かを得ることも
成長することもできません
(ノд-。)クスン
なので自分がこれだと決めた分野では
失敗や挫折にうちのめされても
絶望感を抱えながら
立ち向かっていくしかないのです
(o´~`)ノふわーい

勝利するまでの過程は想像を絶するものがあるし、勝つためにはそれ相応の代償が伴う
だからこそ、会社を作った時の苦労は二度としたくないという人が多い
見城さんもそう言っていました
多くのことを犠牲にし、信じられないほど辛い思いをしなければならない
僕自身も、その頃のことを思っただけで吐き気を催しそうになります
(藤田晋「憂鬱でなければ、仕事じゃない」)

by fumiblog | 2012-06-01 00:18 | 成功哲学 | Comments(6)